事業紹介
100年以上培った織りの技術と豊富な絹への知識を財産に各事業を行っています。伝統を受け継ぎながら新たな工夫を凝らした帯の制作を中心に、シルクアイテムやインテリアファブリックなど個性的なライフスタイルをご提案しています。
渡文の事業内容
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ファッション・帯事業
西陣織は、京都で生産される先染め紋織物の総称で、国の伝統的工芸品に指定されています。
西陣織の帯が完成するまでには多くの工程があり、それぞれに伝統的で洗練された技術が必要とされます。一本の帯は、職人たちの奏でるハーモニーがつくりあげたものだと言えるでしょう。
たくさんの匠たちの美への思いがひとつに調和した結晶が着物姿の美しさなのです。 -
first silk -絹にはチカラがある
つややかな輝きとなめらかな肌触りが魅力の絹。長い間高級な衣服に用いられてきた絹にはさらにすごい底力が秘められていました。
「first silk」は、絹の素晴らしい力をカタチにして発信していくブランドです。 -
インテリアファブリックオーダーメイド
帯地の製織で培った織りの技術を惜しみなく使った西陣織生地のインテリアファブリック。伝統的な和の空間から現代的な今の空間まで、お客さまの好みに沿ったご提案をさせていただきます。西陣織ならではのユニークな生地は、海外の展示会でもご好評をいただいています。
一からの柄づくりにも対応いたしますのでまずはご相談ください。 -
渡文あらかると―織屋が作る小物あれこれ
織り、染め、技法のジャンルにとらわれずに作った渡文好みの小物たち。
毎日の暮らしやお出かけに、誰かに少しだけ自慢したくなるこだわりグッズをご紹介します。 -
能装束復原事業
観世流9世片山九郎右衛門当主の依頼により、昭和57年から片山家所蔵の江戸中期(250~300年前)の能装束を復原する事業を行っています。現在の能舞台での着用を前提としながら、当時の色艶や風合いを再現するために試行錯誤を重ねました。西陣の染織技術を総動員して完成した復原装束は、当時の趣を十分に伝えるだけでなく、片山氏が「使いやすさを体で実感する」と言われるように「用の美」を実現したものとなりました。
その他の事業・活動
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ROKU KYOTO, LXR Hotels & Resorts館内装飾用のアートパネルを制作
2021年京都市の北、鷹峯の麓に佇むラグジュアリーリゾートホテル「ROKU KYOTO,LXR Hotels & Resorts」の館内を飾るアートパネルを制作しました。 SPAに続く廊下には目線を動かすことで陽光が反射するように箔が輝く「水面」を配置、POOL SIDE DELAXROOM に続く長い廊下には、 白から黒へのグラデーションを表現した10枚の「砂紋」が並び、廊下を進むにつれ、時の移り変わりとともに変化する枯山水の佇まいが体感できます。
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アメリカ合衆国オレゴン州ポートランドにて復原能装束の展覧会を開催
2018年2018年10月14日〜12月3日、米国オレゴン州ポートランドの「ポートランド日本庭園」で「心の鏡:大月光勲(おおつき こうくん)の能面」展に能面と共に当財団の復原能装束8領が展示され、たくさんの方にご覧いただきました。 展示を通して日本の美意識に触れ、日本文化への関心が高まったと好評をいただいた展覧会でした。
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京都市産業技術研究所、創設100周年記念モニュメントの大時計制作
2017年京都市産業技術研究所のエントランスに設置された大時計を、京都の伝統工芸の技を集結し作成しました。
時間と季節をシンクロさせた文字盤のうち、渡文は1時(1月)を担当し、唐織の技法で絢爛豪華に正月を表現しています。 -
大船鉾御神体人形衣装の制作
2016年応仁の乱(1467年)以前から存在し、蛤御門の変(1864年)で消失した大船鉾の巡行復活にあたり、 消失を免れた御神体人形のうち、神功皇后と安曇磯良の衣装制作を渡文が行いました。
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京都府より「京の老舗」表彰
2009年同一事業で100年以上に渡り京都府内で営業を継続している企業を顕彰するものです。 渡文は2007年に創業100年を迎えています。
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ザ・プリンス京都宝ヶ池西陣スイートをプロデュース
2007年西陣織の生地をあしらったベッドボードや伊藤若冲の意匠をモチーフにした黒と金の世界で構成した。ホテルのスイートでありながら京都の町家を訪れたような感覚が味わえるインテリアをプロデュースしました。